2009年04月30日

変な人 その二 『知ったかぶり』

 僕が初めて就職したのは1987年。ちょうどこれからバブルに入っていくぞ!という時代であった。

 僕が就職した会社というのが東京に本社があり、大阪に営業所があって、主に電子部品などを扱っていた。当時はオーディオ製品などがアナログからデジタルに移行していく時代だったので最先端の業界だったのかも知れない。しかし、そこで働く人たちは最先端かどうかはわからない。

 そこの営業所長が40歳ちょっとすぎたぐらいの人だった。僕を車に乗せて得意先を回っていた。国道を走っている時、昼食にしようということになり、所長はハンドルをきって駐車場に車を止めた。そこはマクドナルドだった。

 僕は心の中で驚いた。
『所長!見た目はおっさんやけどなかなか若い!』
所長は、驚いている僕に向かって
「たまにはおしゃれな飯を食べなきゃ!ハッ!ハッ!ハッ!」

 所長は車を降りて、さっそうとマクドナルドの中へ入って行った。僕も後を追うように入って行き、所長の横に並んで注文しようとした時、
「おねえちゃん!ごはんものないの??」
こ!こ!こ!これは…ホロウのしようがない!! しかし、それはこの後のとんでもない出来事のほんの序章にすぎなかった。

 所長は仕方なくナゲットとポテトとホットコーヒーを注文して、それを持って席に着いた。僕は少し遅れて、ハンバーガーとポテトとコーラを持って席に着くと、どうも所長は何かを悩んでるような目でナゲットとポテトを見つめている。

 所長は何かを決心したような雰囲気で注文カウンターに向かって行き、
「おねえちゃん!箸ないの??」
おねえちゃんは言葉を返した。
「箸は、あちらの方にあります」
 
 おねえちゃんの指差す方向にファミレスのデニーズがあった… ナミアムダブツ
  

 
posted by かずえもん at 17:53| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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